素行調査を検討している人は、探偵や興信所に調査を依頼するのがベストです。
では探偵に素行調査を依頼するためにはどのような手順で行うのでしょうか、またどいった点がベストなのでしょうか？
この記事では皆さんが疑問に思う探偵への調査依頼のやり方を解説し、探偵がどういう手順で素行調査を行うのかを理解した上で、逆に自分が素行調査されていた場合の対策などを紹介していきます。
素行調査を行う意味とは？
素行調査とは、対象となる人物の「行動」＝「素行」を、尾行や張り込みといった方法で調べることですが、ではなぜ素行調査を行う必要があるのでしょうか？その目的は依頼者である自分の、将来的に起こる可能性のあるリスクを予防するためです。
・社員
・友人
・隣人
・恋人（彼氏・彼女）
・新入社員（中途社員）
・浮気相手
・単身赴任の家族
・別居中の家族
・取引先
・係争の相手
・ベビーシッター
・介護人
などです。
例えば異性を対象とした素行調査の場合ですと、婚約者に浮気の疑いがある場合、この浮気を放置すれば、結婚後のお互いの関係に亀裂が入る原因になる可能性があります。
また社員の素行調査では、職場のハラスメント行為などを放置すれば、会社全体の士気を下げ労働環境を悪化させる原因にもなってしまいます。
このように自分（法人）が将来的に起こりうるリスクを予防し、悩みを解消させるのを目的として、様々な対象者に対し素行調査は広く行われています。
素行調査を探偵や興信所に依頼するメリット
素行調査は探偵や興信所に依頼する形で行われることが多いです。なぜなら自分で素行調査をするよりも、調査会社に依頼した方がメリットが豊富だからです。では具体的にどういったメリットがあるでしょうか？
対象者に感づかれずに調査できる
素行調査をする上で気を付けたいのが、調査対象者に調査をしていることがバレてしまうことです。そして素行調査は尾行や張り込みで行われるため、対象者に顔の知られている人物が、尾行や張り込みを行うと、必然的に感づかれる可能性が高くなります。
その点、調査会社の調査員は対象者に顔が知られていません。ですから対象者に感づかれずに調査できるという点は大きなメリットになります。
自分の時間や労力を使わないで済む
素行調査では対象者の決定的な証拠を掴むため、もし自分で素行調査を行う場合は、平日や休日に時間を作って、尾行や張り込みを行う必要があります。その結果、調査をしている本人の負担が増えて、日常生活に影響が出る可能性が高くなります。
しかし、調査会社は調査依頼者からお金を貰い、業務として尾行や張り込みを行うため、時間や労力は依頼費用の範囲内に含まれています。ですから、依頼者自身が尾行や張り込みに、時間や労力を使う必要がなくなる点は大きなメリットです。
法的効力のある報告書を作成してくれる
調査会社では依頼を受けた素行調査が終わると、依頼主に対し「調査報告書」と呼ばれる報告書を作成し、調査結果の詳細を説明してくれます。
この報告書の中身は対象者の行動を時系列で記載し、証拠として撮影した写真や動画を用いながら作成されていて、裁判の証拠として必要な条件を満たしているため、そのまま裁判でも有効な証拠として利用できます。
ですから、法的効力のある報告書を作成してくれる点は大きなメリットの1つです。
素行調査を探偵に依頼せずに自分で行うことは可能？
素行調査を探偵に依頼せずに自分で行うことは可能ですが、探偵に調査を依頼することをおすすめします。なぜなら探偵に素行調査を依頼するメリットが、逆に自分で素行調査を行った場合、そのままデメリットとなるからです。
・調査に依頼者の時間や労力がかからない
・尾行や張り込みの経験が豊富
・撮影技術や撮影機材がある
・証拠の時系列を把握するノウハウがある
・調査報告書が法的にも有効
・調査に時間や労力がかかる
・尾行や張り込みの経験が不足している
・撮影技術や撮影機材が不足している
・証拠の時系列をまとめるのが大変
・裁判の際は資料を自作する必要がある
デメリットをメリットに変えるためにも、素行調査は探偵に依頼することをオススメします。
素行調査の流れ
素行調査を探偵に依頼する際は
①電話やメール・LINEなどでの無料相談
②面談（オンライン可）
③調査内容を伺い調査日程・方法を決定
④契約
⑤調査開始（事前に対象者の下調べをする場合もある）
⑥調査終了（調査報告書で調査結果の確認）
という流れが一般的な流れとなります。
では具体的に中身を解説していきましょう。
無料相談から面談まで
素行調査を探偵に依頼することを決めたら、まずは無料相談で調査したい内容を探偵に伝えます。無料相談では電話だけでなく、メールやLINEからも行うことができるため、ご自分の生活環境にあったやり方で、無料相談を行うことができます。
無料相談で調査したい内容を伝えたら、次に調査会社のカウンセラーとの面談です。ここではより具体的に調査の中身を、依頼者とカウンセラーですり合わせていきます。
具体的には
- 調査の内容（誰をどういった理由で調査するのか）
- 調査の中身（いつ、どこで、どのように調査するのか）
- 調査期間
- 調査金額
などです。
また最近ではSkypeやZoomなどのツールを使った、オンライン面談を実施する調査会社も増えているため、無料相談と同じく面談もご自分の生活環境に応じて、オンライン面談なども活用すると便利です。
この面談でお互いに詳細を確認した上で、最終的に具体的な調査日程や方法を決定していきます。
契約から調査完了まで
具体的な調査日程や金額に、依頼者が合意し納得すれば、調査会社と書面で契約を締結します。
契約を締結したら、契約内容に基づいて調査会社の素行調査が開始されます。調査の期間は契約で設定した期間が経過した場合や、依頼者が納得できる具体的な証拠を押さえた時点で、調査会社の素行調査は終了となります。
調査が完了後、調査会社は調査結果の詳細を調査報告書という書類でまとめます。
この調査報告書を元に、依頼者はカウンセラーから調査結果の説明を受けます。
調査報告書は法的に有効な証拠として活用できますので、裁判での係争を検討している人は証拠が裁判でも適用可能か調ということを調査会社に事前に確認しておきましょう。
調査報告書の内容から納得のいく証拠を掴むことができれば、調査会社への依頼は完了です。
自分が素行調査されていると感じたら
尾行や張り込みの気配などから、もし自分が「素行調査をされているな？」と感じたら、行き過ぎた尾行や張り込みが行われてないか確認してみましょう。自分に対してされている行為が違法だった場合は、調査会社を訴えることができる可能性もあるからです。
素行調査で問題になるケースとしては
- 他人の敷地内に勝手に侵入
- 行き過ぎた尾行や張り込み
などがあります。
素行調査を行う目的で、あなたの住居や敷地内に他人が勝手に入った場合は、「住居侵入罪」にあたります。また入るだけでなく、敷地内に勝手にカメラや盗聴器を設置する行為や、あなたの車に勝手にGPSを取り付ける行為も同様です。
行き過ぎた尾行や張り込みは「つきまとい行為」となるため、「軽犯罪法違反」や「迷惑防止条例違反」の対象になります。また行き過ぎた尾行や張り込みを、恋人や恋人の依頼を受けた探偵が行っていた場合、「ストーカー規制法違反」となる可能性もあります。
もし自分が「素行調査をされているな？」と感じたら、自分がされている素行調査がこれらのケースに該当する可能性があるかチェックしてみて下さい。
素行調査を依頼する会社を選ぶポイント
素行調査で対象者の確実な証拠を掴むためには、調査実績が高く信頼できる調査会社を選ぶ必要がありますが、そのためにも依頼する調査会社の選び方も重要になってきます。
・調査料金が明確
・探偵業届出証明書が明記されている
などを確認する必要があります。
調査会社を選ぶ際にプロの調査員がいるかどうか？をチェックするのは重要です。
具体的に「〇〇だからプロ」とわかる調査会社を選ぶようにしましょう。
次に、HP上に調査費用の料金体系がある程度明確に提示されている調査会社を選ぶようにしましょう。
料金が事前にある程度わかることで、自分の所持金の範囲内で調査できるのかを判別ができるメリットや、金額が計算できることで調査後に予想外の費用を請求されることを防ぐというメリットがあります。
また「探偵業届出証明書」が発行されている調査会社は、探偵の法律である「探偵業法」を遵守する必要があります。探偵業法では違法な調査を行うことは禁止されているため、「探偵業届出証明書が発行されている＝合法的に調査を行っている」ことの証明にもなります。
公安委員会に届け出を行っている調査会社は、HPの「会社概要」の部分に「探偵業届出証明書」を明記する必要があるため、必ず確認するようにしましょう。
素行調査の料金はどれくらいかかる？
素行調査を調査会社に依頼する場合の料金は、調査会社によって異なりますが、一般的な相場は平均約30～100万円ですが、調べる内容が「どんな内容か？」そして「どの位の期間調査するのか？」によって金額は大きく変わってきます。
・車両費
・諸経費（ガソリン代や新幹線・タクシーを使用した急な移動など）
・手数料
・調査員費用（人件費）
これらを合算して計算されます。
また調査会社では
- 時間料金制
- パック料金制
の2つの料金プランを設定している場合が一般的です。
では2つの料金プランを詳しく見ていきましょう。
時間報酬制とパック料金制
時間報酬型のプランでは、「1時間1万円」といったように、あらかじめ決めた金額で算出する料金体系になります。依頼者が調査する内容をしっかりと把握していて、調査に時間が掛からないことが想定できるケースに最適なプランです。
パック料金制とは、事前に依頼する調査期間が長いほど、1時間あたりの相場が下がる料金プランです。
「パック料金制」は、調査時間が10時間だと9千円、20時間だと8千円といったように、事前に設定した調査時間が長いほど1時間あたりの費用の相場が下がる料金プランになります。
もし短時間で素行調査が完了すると割高な請求になりますが、調査時間がどれくらいか見通しがつかないケースにおすすめのプランです。
依頼前に調査完了までの期間を推測し「時間料金制」か「パック料金制」を使い分けるように想定しておくと良いでしょう。
アステル探偵事務所では、累計14,000件以上の実績をもつ調査会社との強力なパートナーシップを結んでおります。また素行調査を巡っての法的トラブルの対応や、調査後のアドバイスも、カウンセラーを通して丁寧にアドバイスさせていただきます。
調査をご希望でしたら、まずは無料相談を行っておりますので、法人・個人を問わずお気軽にご連絡ください。
まとめ
素行調査は自分で行うことはもちろん可能です。
しかし自分で行う素行調査では、様々なデメリットから決定的な証拠を掴むのは難しく、決定的な証拠が掴めない状況で対象者を問い詰めてみても、相手の言い逃れを許す可能性が高くなります。
調査をご検討の方は、ぜひプロである調査会社に相談してみましょう。
