素行調査をされていると感じたら?過去事例にて対処や違法性を確認する方法

素行調査されている、と感じている人がいるかも知れません。素行調査は内容が様々ありますが、探偵業法に基づいていれば違法行為ではありません。もしも素行調査をされていると感じた場合の対処法などをご紹介します。

素行調査が依頼されるケースとは?

素行調査や行動調査などいろいろなワードがありますが、この違いは何ですか?

「素行調査」とは、「対象者の日常の行動を調査すること」です。「行動調査」や「身元調査」などと呼ばれることもありますが、さほど大きな違いはありません。具体的な例をもとに紹介していきましょう!
・住所
・名前
・学歴や経歴、職歴
・家族構成
・婚姻歴
・評判
・交友関係

などを家族や恋人などのパートナーや、一般の企業が社員などを採用時に調べることがあります。

素行調査の一例としては、夫が浮気をしていないか夫の行動を調査したり、従業員の勤務態度で悩む上司が従業員の勤務状況を調査したり、元夫の養育費の支払が遅れているため、元夫の勤務状況を調べたりなどがあります。素行調査は、様々な不安や悩みを解決する手段の一つとなっています。

素行調査されている事に気付いたら

「パートナーがしきりに自分の予定を確認してくる」「予定を伝えていないのに会社の上司が自分の行動を知っていた」など、自分が素行調査されているかも知れない、と感じる事象が短期間に繰り返されることがあるかも知れません。

このように、自分が今調査・尾行されているかも知れない、と感じたらどのようにしたらいいのでしょうか。

  • 電車やタクシーで移動する
  • エレベーターやエスカレーターで何度も乗り降りする
  • 鏡やガラスで自分の後ろを確認する
  • 道で立ち止まる

などをすることで、本当に自分が尾行されているのかが分かる可能性があります。

素行調査は違法行為になる?

素行調査は探偵業法に基づいていれば違法行為ではありません。探偵社は探偵業法の元、合法の範囲で素行調査を行ないます。そのため、安心して探偵社に素行調査を依頼することができます。

そもそも探偵社は、各都道府県の公安委員会に「探偵業開始届出書」を提出し、公安委員会から「探偵業届出証明書番号」を与えられています。違法行為をした場合は、営業停止命令や営業廃止命令を受けることもあり、その内容は各都道府県のホームページに過去3年間分掲載されています。

素行調査で違法となるケース

しかし、場合によっては、素行調査が違法となる場合もあります。例えば、

・しつこく待ち伏せや尾行をする
・他人の住居や敷地に不法侵入する
・プライバシーを侵害する
・素行調査で得た情報を第三者に無断で公開する
・犯罪行為を助長する調査をする
・差別に繋がる調査をする
・不正ななりすましを行なう
・信用情報を無断で取得する

などする場合は違法行為となります。

それでは一つずつ見ていきましょう。

しつこく待ち伏せや尾行をする

探偵社が素行調査の中で張り込みや尾行をする行為自体は違法行為ではありません

しかし、何度も繰り返し張り込みをしたり、強引な尾行をしたりしている場合、その調査は「つきまとい行為」と見なされる場合があります。

他人の住居や敷地に不法侵入する

いくら素行調査のためであっても、調査員が無断で他人の住居や敷地に入るのは違法行為です。更に、他人の住居や敷地に無断でカメラや盗聴器を設置することもできません。

他人の車にGPSを付けることも違法行為です。

プライバシーを侵害する

素行調査自体は「プライバシーの侵害」には当たりません。しかし、他人の生活や行動などを調査し、その情報を公開した場合は「プライバシーの侵害」と見なされますし、調査対象者の行動を見るために、住居近くのビルから調査対象者の家の中を見たりすることも違法行為です。

また、盗聴器を仕掛けるために調査対象者のカバンなどを傷つけたりすることも違法行為です。

素行調査で得た情報を第三者に無断で公開する

素行調査では、調査対象者の行動や交友関係、経歴など様々な情報を入手することになります。しかし、そのような情報を無断で第三者に公開することは違法行為です。

調査中などに調査員が電話で調査依頼者や他の調査員とやり取りをしても、その電話の内容を他の人に聞かれた場合、故意でないとしても情報を第三者に公開したことになります。

また、素行調査で調査対象者の浮気や不倫が発覚した場合、その浮気や不倫を会社の人に知らせる(名誉棄損)、素行調査で得た情報を使って調査対象者を脅したり、土下座を強要したりする(強要罪)ことも違法行為です。

犯罪行為を助長する調査をする

いくら依頼があっても、夫のDVから隠れている妻を探す、ストーカーしている相手を探す、ということもできません。

調査依頼者がストーカーなどの犯罪行為をしている場合、素行調査をすることでその犯罪行為の手助けをしてしまう可能性があります。このように、調査依頼者の犯罪行為を助長する可能性がある場合は、素行調査をすることはできません。

差別に繋がる調査をする

調査対象者の住所や家族構成などを調査することはできます。しかし、特定地域の出身か、犯罪歴はあるのか、親が帰化しているのか、など、差別に繋がる可能性がある調査を行なうことはできません。

探偵社によっては、具体的な調査内容や調査報告書のサンプルを見せてもらえることもあるので、探偵社を探す場合はそのサンプルを参考にするといいでしょう。

不正ななりすましを行う

調査対象者がお店の店員をしている場合、そのお店に客を装って入店し、調査対象者の様子を見たり、同僚に聞き込みをしたりすることはできます。しかし、警察官を名乗って聞き込み【官命詐称】をしたり、宅配業者を装って住所を聞いたり、ユーザーを装ってカスタマーサービスに電話をして、登録されている連絡先を聞き出したりする【不正競争防止法違反、営業秘密侵害】ことは違法行為です。

信用情報を無断で取得する

クレジットカード会社や消費者金融の信用情報を無断で取得することも違法行為です。
クレジットカード会社や消費者金融を通して

  • 借入額
  • 借入時期
  • 返済延滞の有無
  • 現在の口座内の金額

を知ることはできますが、それはあくまで契約者本人のみです。血縁関係があっても、本人以外が開示請求することはできません。

ですが、探偵社は

  • おおよその年収
  • おおよその受け取れる年金額
  • 所有している不動産
  • 推定の遺産相続額

合法の範囲内で調査することはできます。

いつもと違う?素行調査されている可能性のある事例


もしかすると、あなたも今自分が素行調査されている、と既に感じているかも知れません。

素行調査は調査対象者に感づかれないように行なうのが基本ではありますが、それでも素行調査が気付かれてしまう可能性もあります。

素行調査が感づかれるきっかけの例
・張り込みしているのが見つかった
・突然、調査依頼者が調査対象者に居場所や予定などを不自然に聞きすぎた
・不審な車が自宅や会社付近に常に停まっているのに気付いた
・特定の場所で知らない人物を見かける機会が増えた
・会社の出退勤時に尾行されているのに気付いた

などがあります。

それでは事例を参考にしてみましょう!
調査事例1

▪︎依頼者】女性(36歳) 対象者 : 不明(男性)

・相談内容

ここ数日、通勤の電車内で同じ人をよく見かける。初めは気のせいかと思っていたが、数日前に、夜ベランダから外を見ると、同一人物が見えたため不安になり警察に通報。見回りをしますとの返答のみだったため、その後も不安になり相談。

▪︎調査内容
依頼者からの情報で、水曜日、金曜日に見かける事が多いとのことで、曜日を絞り調査開始。

7:12 依頼者自宅より追尾開始。
7:19 依頼者宅の最寄りの駅にて対象者を確認し、同じ車両にて移動。
7:58 依頼者、対象者が勤務先最寄りにて下車。
8:06 対象者を追尾。依頼者が勤務先のビル(不動産会社)に入ったことを確認し、対象者はタクシーで移動することを確認。一旦調査を解除。
17:30 再度調査開始。依頼者が退勤したことを確認。同時刻、対象者と思われる男性を会社の前で確認。依頼者、対象者を共に追尾。
19:14 依頼者が帰宅。対象者はそのまま歩いてマンションの前を通り過ぎることを確認。
20:00 依頼者の要望により調査解除。

▪︎調査結果
追加調査を1日した後に報告書として証拠をお渡し。依頼者は警察と弁護士に届出。

 

調査事例2

調査事例②
▪︎依頼者 : 男性(32歳)単身赴任中

▪︎相談内容

単身赴任で地方のマンションに住んでいるが、ここ数日、夜コンビニにいくためにマンションを出ると、見慣れない車(黒のSUV)が路上に毎日に停車。
さほど気にしていなかったが、朝出勤する時に車内に男性2人が乗っていることを確認。その日の退勤時に会社を出ると、道路反対側に同じ車が停車していた事に違和感を覚え、尾行されているのではないかと思い警察に通報。後日弊社に調査依頼。

▪︎調査内容

18:30 依頼者の自宅マンション付近に依頼者情報の車を確認。
19:22 依頼者の帰宅を確認。
20:01 車内よりカメラで撮影していることを確認
22:30 30分おきに度々撮影をしている状況を確認。依頼者の指示により調査解除。

【調査結果】

調査時間を延長し、車を尾行すると、車に同乗していた男性一名が調査会社に入っていく事を確認。違法性はなし。調査報告書を提出後、奥様が浮気を疑っており他社の調査会社に依頼していたことが判明。

違法な素行調査をされている事が発覚した場合

では、もし自分が違法な素行調査をされていると発覚した場合、どのような対応をしたらいいのでしょうか。
  • 警察に被害届を出す
  • 探偵や調査会社に損害賠償を請求する
  • 弁護士に相談する

ことができる場合があります。
また、しつこく待ち伏せや尾行などをされていたり、住居に無断で入られたりした場合、

・探偵業法違反
・ストーカー規制法違反
・軽犯罪法違反
・各都道府県の条例違反
・東京都の場合は「迷惑行為防止条例違反」
・住居侵入罪
・プライバシーの侵害

などに抵触する場合があります。更に、調査対象者あての郵便物を無断で見た場合は、【信書開封罰】、電話回線上に盗聴器を設置した場合は、【有線電気通信法違反】などとして民事責任や刑事責任を問うことができます。また、調査員が違法な素行調査をした場合は調査依頼者も責任に問える場合があります。

アステル探偵事務所は、圧倒的な調査力をもつ日本一の調査会社と強力なパートナーシップを結んでおり、素行調査に関しても実績が多数あります。裁判に有効な書類の作成方法も熟
知し、分かりやすい料金プランをご提供しております。調査をご検討の方はぜひ一度無料相談をご利用ください。

まとめ

素行調査自体は違法ではありません。ただ、違法な方法で調査を行なっている業者や興信所などは存在しますので、十分に注意が必要です。探偵社によって様々な特徴や得意分野、料金プランなどがあるので、自分に合った素行調査を合法の範囲内で行なってくれる探偵社を見つけることが大切です。アステル探偵事務所はお一人お一人の悩みや不安に耳を傾け、お一人お一人に合った調査内容をご提供しております。納得のいく方法がきっと見つかるはずです。

素行調査をお考えの方へ

アステル探偵事務所では、14000件を超える浮気、不倫調査等の調査実績がある調査専門会社と連携しております。お客様のご要望により証拠の確保はもちろん、裁判でも正式に利用できる調査書も作成致します。下記のフォームからお問い合わせ頂きますと、弊所相談員からご連絡を差し上げます。費用や条件面など、ご心配なことがありましたらぜひ一度ご相談ください。