家出や、行方不明などの失踪者、あるいは初恋の人を探したいなど、ひとくちに人探しとはいえ様々な依頼が来ます。そして一般的に探偵社や興信所に人探しの調査を依頼した場合、料金の相場は20〜100万円以上と値段にはかなりの幅があります。
しかし、調査対象者の名前や顔写真などの情報をできるだけ多く探偵社に伝えることで安い料金で探偵社に人探しを依頼することも可能です。
探偵に人探し調査を依頼するといくらかかる？
人探しを探偵に依頼した場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。
多くの場合、人探しの料金の相場は、20万円〜100万円と幅があります。調査対象者についての情報や、探偵社によっても実際の料金は様々です。
人探し費用の内訳としては、
| 着手金 | ・「基本料金」と呼ばれることもある ・調査を行なうために必要 ・多くの場合、契約後、調査前に支払う |
| 情報収集料金 | ・人件費 ・機材料金 ・車両料金 ・駐車料金 ・ガソリン代 ・高速代 ・交通費 など |
| 成功報酬 | ・調査終了後、証拠を押さえられた場合に支払い |
| 諸経費 | ・報告書作成費用 ・印刷代 ・アフターフォロー料金 など |
などが挙げられます。
また、多くの探偵社や興信所では、お得な料金プランのサービスを用意しています。少しでも出費を抑えたいなら、そのようなプランの利用も検討しましょう。
自分の目的に合った料金プランを選ぶのがおすすめ
せっかく探偵社に人探しを依頼するなら、お得な料金プランを使うのがおすすめです。
一般的に探偵社には、
・短時間での調査が可能
・調査対象者の情報がある程度分かっている場合に適している
・調査期間が長くなった場合は調査費用がお得になることがある
・半成功報酬型：調査が成功しなければ、着手金のみを支払う
の料金プランがあります。
この他、30日間調査をしても調査対象者が見つからなければ費用がかからない場合や、調査対象者との関係(初恋の相手、恩人、債務者、親族、など)によって料金が異なるなど条件付きの料金プランがある探偵社もあります。
また、大手探偵事務所は比較的高額で、個人の探偵事務所は比較的お手頃な料金で人探しをしてくれる、とも言われています。
人探しの費用は難易度が上がるとどうして高くなる？
ここまで、人探しの費用の内訳やお得なパック料金について紹介しましたが、実は、ほとんどの業者で人探しはその「難易度」が高ければ高いほど料金が上がるように設定されています。冒頭で人探しの料金の相場は、20万円〜100万円と幅があると書いたのはそのためです。
では、どのような調査になると難易度は高くなるのでしょうか。それは、たとえば以下のようなことが挙げられます。
・依頼者と対象者の関係がうすい
・依頼者が対象者と会ってから数年経っている
・対象者が見つからないように細心の注意を払っている
・対象者に関する情報がほとんどない
対象者がどのあたりに所在しているのか全く見当もつかないような状態だと、それだけ広範囲の調査になるため、交通費も人件費もかかって当然ながら高額になります。また、たとえば通勤途中に見かけただけの相手が対象者なら、あまりにも依頼者との関係がうすいため難易度は高くなるでしょう。
ほかにも対象者が小学校時代の初恋の相手や子供の頃に離婚して行方不明になった父親など出会ってから数年経っている場合や、対象者自身が身内や知り合いに見つからないよう細心の注意を払いながら生活していると、手がかりが少ないぶん難易度が高くなります。
つまり、対象者に関する情報が少なければ少ないほど難易度が上がり、費用は高くなってしまうのです。
ですから、調査対象者の、
- 顔写真
- 名前
- 生年月日
- 勤務先
- 住所
- 友人
- 失踪時の状態
- 失踪時の服装
- メールやLINEの記録
など情報が多ければ調査対象者を探しやすく、料金も低く抑えやすくなります。
写真や勤務先などの情報が古くても、それらの情報が有力な場合もありますし、SNSから有益な情報を得られることもあります。ただし、一般的には情報が最近のものであればあるほど人探しの範囲などを絞ることができるため、料金も抑えつつ短時間で効果的に人探しをすることができます。
人探しの調査費用を抑える方法
人探しの調査費用をできるだけ抑えるには、行方がわからなくなった対象者の情報をできるだけ多く集めることが大切ですが、ここでは具体的に依頼するときの流れについて紹介しましょう。
・カウンセラーに、相手の新しい情報があればすぐに連絡する
・効果的な調査方法を探偵社と相談する
・調査する範囲を指定する
・1日でも早く調査を始める
一つずつ解説していきます。
相談や面談の際に調査対象者の情報を全て探偵社に伝える
自分であらかじめ調査対象者の家族や友人、同僚などから情報を得ている場合、それらの情報が多いほど、効果的な調査がしやすくなりますが、一見したところでは人探しとあまり関係がない、と思えることでも、実際の調査には必要な情報となる場合もあります。
「調査対象者の名前」などの他にも、
- 調査対象者の学校の名前や場所
- 失踪時の身体的特徴
- 依頼者との関係性
- 喫煙者か
- 歩く速度
- 予想される行動範囲
- 予想される行動手段
- 探す理由
- 失踪原因
などの情報を分かる範囲で全て探偵社に伝えることで、調査の進み具合に違いが生まれることがあります。
調査中に、忘れていた調査対象者の情報を思い出したり、自宅から日記などの情報が出てきたりすることもあるかも知れません。情報の量や内容によって、調査対象者の判明率が変わります。たとえ古い情報であっても、調査中に何か情報を得たら随時探偵社に伝えることをオススメします。
効果的な調査方法を探偵社と相談する
実績のある探偵社なら人探しの方法を熟知しているため、まずは効果的な調査方法についてじっくり相談しましょう。その際、参考程度でもいいので費用についても確認することが大切です。
探偵社によっては、見積もりを安く見せようとして調査員を一人の場合でしか見積もりを出さず、実際の調査では調査員の追加をしてその分追加料金を取ることがあります。また、調査員が大勢必要なことを言葉巧みに依頼者に伝えたりなどして、必要以上に調査員の人件費を請求するケースもあります。
通常、人探しの場合は調査員が数名程度でいい、と言われています。もちろん、場合によっては一人でいい、大勢の調査員が必要、という場合もあり得ますが、もし見積上の調査員の人数があまりに少ない、もしくは多いという場合はその理由をきちんと説明してもらいましょう。
調査対象者が失踪した場合、失踪から一週間を過ぎると見つかる可能性は低くなる、と言われています。もちろん、何の情報もない場合はローラー作戦で人探しをするため調査が長期間になる場合もありますが、情報がある程度ある場合、失踪に関しては人探しの期間を短くすることも検討しましょう。
人探しの範囲を指定する
もし過去に、自分もしくは他の探偵社が同じ調査対象者を探したことがある場合、同じ場所を再度探すのは非効率的な場合があります。勤務先など以前聞き込みをした場所などがあれば、違う場所を探すことで、費用を節約することができます。
またこれは場所に限らず、「人」にも同じことが言えます。調査対象者の知人などに以前聞き込みをしたことがあれば、今度は違う人に聞き込みをすることで時間の節約にもなります。
もちろん、再度同じ場所や同じ人に聞き込みをすることで、新しい情報を得られることもありますが、調査範囲を指定できれば、基本的に料金を抑えることができます。
できるだけ早く調査を開始する
先述したように、失踪から一週間が過ぎると調査対象者が見つかる可能性は低くなると言われています。また、人探しまで時間が掛かると、その間に調査対象者が引っ越したり、調査対象者が人探しをされていることを知ってまた失踪してしまったり、亡くなってしまったり、などしてまた会えなくなることも考えられます。そのため、1日でも早く調査を開始することが大切です。
また、調査対象者の知人から聞き込みをする際も、人探しまで時間が掛かると知人の記憶が薄れたりする可能性もあります。時間が掛かると追加料金が発生するため、人探しは1日でも早く始めることでも費用を抑えることができます。
調査費用が高額になるパターン
そもそも、調査費用が高額になるのはどのような場合でしょうか。
調査費用が高額になる場合
- 第三者が住民票の閲覧禁止をかけている
- 債務者が借金の支払いを拒否するために逃げている
- 情報が少ない
などがあります。
第三者が住民票の閲覧禁止をかけている
- DV
- ストーカー
- 児童虐待
これらに準ずる行為の被害者の場合は、住民票の写しなどの交付などを制限し、第三者が閲覧できないように役所に申告していることがあります。この場合、住民票など以外からの調査になることと、犯罪や事件に関わる恐れがあるため、調査を引き受けない探偵社が多いです。また、たとえ調査を引き受けてもらえても費用が高額になると考えられます。
債務者が借金の支払いを拒否するために逃げている
債務者が逃げている場合、短期間で引っ越しをし、様々な場所を転々としたり、場合によっては名前を変えたりしていることもあります。仕事も転々とし、知人や友人がいないなどで、情報がなかなか得られないことがあり、人探しが難航することがあります。そのため、調査費用が高額になることがあります。
情報が少ない
先述した通り、調査対象者の情報が多いほど費用は抑えられます。しかし、調査対象者の情報が少ない場合、人探しに時間がかかります。広範囲をローラー作戦する場合もあり、その分人件費などがかかります。また、情報が少ないため、人探しを早朝や深夜にする場合もあります。探偵社によっては早朝料金や深夜料金がかかるところもあるため、費用がかかります。
人探しの具体的な事例
人探しには様々な事例があります。
難易度によって費用が異なることはお分かりいただけたと思いますが、行方不明になった人を探すことは、お金に代えられない価値を生み出す場合もあります。
特に心にしこりが残るような別れ方をした相手の近況を知ることで、前を向いて人生を進めるようになることもあるでしょう。
今回は、そんな事例を2つご紹介します。
▪︎依頼内容
20年以上前に交際していた女性のことが忘れられず、ほかの女性と付き合っても結婚にまで踏み切れずに現在に至ります。別れた原因は私にあり、彼女を傷つけてしまったことを今でも後悔しています。彼女と再会してもう一度交際したいとかではなく、けじめとしてきちんと謝罪がしたいと思い、今回調査を依頼しました。
▪︎調査内容
昔の交際相手を探す調査を行った結果、およそ1ヵ月で現住所を特定。対象者の女性は現在2児の母になり、千葉県内で家族4人で暮らしていることが判明しました。
▪︎依頼内容
小学校・中学校時代の親友の行方を知りたくなりました。高校で別々の学校に進学したため疎遠になり、メールアドレスは交換していたのですが携帯電話をなくしてしまって連絡先がわからなくなりました。最近、当時彼女は両親から虐待を受けていたことを知り、それに気づけなかった自分を責めています。今、彼女は幸せに暮らしているか、どうしても知りたくて調査を依頼しました。
▪︎調査内容
同級生を探す調査を行った結果、現在両親は対象者の兄夫婦と暮らしており、対象者は実家近県で一人暮らしをしていることが判明。所在確認を行ったところ、結婚歴がなく独身ということも判明しました。
アステル探偵事務所では見積もりを出したり、料金表をお見せしたりしています。また、料金の内訳もご確認でき、依頼者のご予算や状況に最適な調査方法や見積をご提供しております。調査員も実績がある熟練したスタッフばかりですので費用を抑えながら質の高い調査ができます。
まとめ
探偵社に人探しの依頼をする場合、料金の相場は、20万円〜100万円と幅があります。時間型・パック料金・成功報酬型など、探偵社によって様々な料金プランがありますので、調査内容などを比較しつつ、ご自身に合った探偵社を見つけるようにしましょう。
