結婚前に交際相手やその家族の素行など情報を知りたい時、興信所や探偵に「結婚前調査」を依頼することができます。その人をどこまで調査をしてくれるのかなど興信所によって違いがあるため、口コミや料金プランなどを比べ、自分に合った興信所を選ぶことが大切です。また、結婚前調査は将来のトラブルを避ける意味でも検討する価値のある調査と言えます。
ここでは、興信所や調査会社に調査を依頼した場合、どれだけ相手の情報がわかるかということについて解説します。
興信所・探偵・調査会社の違いとは?
結婚前調査や身辺調査などを興信所や探偵事務所に調査依頼をする際、
- 興信所
- 探偵社
- 調査会社
など調査してくれるところは色々あります。
まず、「興信所」とは、元々は銀行家が設立し、自分の身分を明かした上で、主に企業に対して企業の資産状況や経営状況などを調べる信用調査といった「企業調査」を行なっていました。
当時は現場での聞き込みや張り込み調査がメインでしたが、最近では、探偵業法という法律の元、結婚前調査や浮気調査なども行なうようになりました。
探偵社とはどのようなところ?
「探偵社」は、元々は警察関係を指す言葉でもあり、身分を明かさずに人物の身辺調査といった「個人調査」や、事件の「調査」や「捜査」などの「行動調査」を行なっていました。
しかし、近年は探偵業法の範囲で家出人や行方不明者の調査などを行なっています。
調査会社とはどのようなところ?
「調査会社」は、会社の経済状況や倒産の可能性、信用力などの「信用調査」を主に行なっているところです。
しかし、調査会社も、探偵業法の元で、素行調査などを行なっています。つまり、現在では「興信所」「探偵」「調査会社」はあまり違いがありません。
結婚前調査は興信所に依頼するべき?
では、結婚前に、交際相手や婚約者、その家族や親族について調べる「結婚前調査」は、興信所に依頼するのが最適なのでしょうか。
興信所では、ご依頼によって様々な調査をしますが、その依頼の一つが「結婚前調査」です。
・お見合いパーティーで知り合ってすぐに結婚の話が出たが、もっと相手のことを知りたい。
・最近婚約者と連絡が取りにくくなった。
・息子があまりに年が離れた女性を連れて来た。彼女の経歴を知りたい。
・娘が交際相手に多額のお金を貸しているようだ。結婚詐欺ではないか。
など多岐に渡ります。不安を解決するために依頼する人が増えているのです。
高齢の依頼者は興信所に依頼するケースも多いですが、先述したように、「興信所」「探偵社」「調査会社」の違いは現在ではほとんどありません。どれも探偵業法の元、合法の範囲で様々な調査を行なっています。そのため、興信所や探偵社、調査会社の中から、調査方法や料金プランなど、自分に合ったところに依頼するのがいいと思います。
結婚前調査を依頼したらどこまで情報が分かるの?
「結婚前調査」では、具体的には、交際相手や婚約者の
・異性、交友関係(反社会的勢力との繋がりがないか) ・周囲の評判 ・資産や借金の有無
・経歴や学歴 ・趣味嗜好や性格 ・将来性 ・金銭感覚 ・健康面 ・宗教や思想
などを調査します。
結婚前調査は交際相手や婚約者がいる当事者だけでなく、当事者の親がこどもの結婚前にこどもの交際相手や婚約者、親族について調べる場合もあります。結婚の話が出ていなくても、交際相手の普段の素行や交友関係などを知りたい場合にオススメです。
結婚前調査の費用の相場
結婚前調査の費用の相場はどのくらいなのでしょうか。
結婚前調査の費用は
- 調査員の人数
- 調査期間
- 調査項目数
- 調査対象者の人数
- 調査範囲
などで費用が異なります。
一般的な相場としては、結婚相手の調査のみの場合約15万円~、結婚相手や親族調査の場合は約50万円~
というのが相場です。
機材を増やす、調査期間を延長する、親族が遠方にいるので交通費や宿泊費が掛かる、などの場合、追加料金が掛かるので、最終的に結婚前調査の相場は15~100万円程度となります。
一見調査費用が高額に思えるかも知れませんが、結婚生活が破綻すると、
- 家族
- 経済面の安定
- 精神面の安定
- 健康面の安定
- 社会的信用
- 人生の目標
などを失う場合があり、その損失は非常に大きいです。特に結婚では夫婦やこどもで家事や仕事、介護などを分担していることもありますが、離婚をすると家事も仕事も分担することが難しくなり、経済面や精神面、健康面などで大きな問題が発生する場合もあります。
結婚前調査は結婚生活を円滑に送るための手段と考えれば、調査費用は高くはないのではないでしょうか。
結婚前調査の料金プラン
多くの興信所では一般的に、【時間型】【パック料金】【成功報酬型】という料金プランを設定しています。
「時間型」は、「調査員の時間単価×調査員の稼働時間×人数+諸経費」で費用が変わります。調査時間を延長するかも知れない、などの場合も安心して調査を依頼することができます。
「パック料金」は、・3日間・1週間・3ヶ月など一定の期間の調査費用が決まっているプランです。パックになっているので、そのパックの中で必要な機材などが既にそろっていることもあり、事前にどのくらいの費用になるのかが分かり、安心です。
「成功報酬型」は、調査が成功した場合にのみ調査費用を支払う、という料金プランです。成功報酬型には「完全成功報酬型」と「半成功報酬型」があります。「完全成功報酬型」は、調査が成功しなかった場合は、費用が完全に無料になります。「半成功報酬型」は、調査が成功しなくても諸経費は支払うことになります。
調査費用を節約するには
調査費用を節約するには、
- 調査項目や調査対象者を絞る
- 調査日時を指定する
などの方法があります。
まず「調査項目や調査対象者を絞る」ですが、場合によっては、「過去の経歴は調べなくていい」「家族構成だけ知りたい」ということがあると思います。
また、調査対象者も、「交際相手だけでいい」「交際相手の両親以外は調べなくていい」ということもあるでしょう。その場合、調査項目や調査対象者を絞ることで、調査員の人数や調査期間を減らすことができ、調査費用を節約することができます。
併せて、「調査日時を指定する」ことでも節約することができます。「週末に浮気をしているようなので、週末だけ調査してほしい」「急な出張が入ったようだ。その出張の間だけ調べてほしい」というように調査日時を指定することでも調査費用を節約することができます。
また、多くの興信所では無料で見積をもらうことができます。いくら料金が安くても、その分
- 調査人数が少なすぎる
- 調査期間が短い
- 調査項目が少ない
- 延長料金が高額だ
などの場合がありますが、料金の内訳なども把握しつつ見積をもらうことで、自分に合った費用で調査を依頼することができます。
さらに、興信所では割引プランがある場合もあります
・調査開始15日以上前に契約すると5万円割引
・依頼者が特定のエリアの居住者だと5,000円割引
これらの割引も検討すると更にお安く調査を依頼できます。
興信所に依頼する流れ
では、そもそも興信所に結婚前調査を依頼するにはどのような流れになるのでしょうか。一般的には次のような流れになります。
1.インターネットなどで興信所を検索して探す
2.興信所で無料相談をする
3.興信所と面談をして契約後、調査を開始する
4.報告書を受け取る
インターネットなどで興信所を検索して探す
まずは興信所を探すことから始めます。多くの場合インターネットで興信所を検索し、興信所の
- 口コミ
- 料金プラン
- 実績
- 事務所の場所
などを見て自分に合っているのか見るようにしましょう。
「口コミ」があまりに高評価ばかりの興信所は、低評価があっても、高評価しか掲載していないことがあります。その場合、口コミの内容が偏っていたり、内容が漠然としたものばかりであることがあります。もちろん、実際にもともと高評価の口コミしかない場合もありますが、きちんと内容が具体的に記載されていることを確認するようにしましょう。
「料金プラン」に関しては、先述したように、興信所によって様々な料金プランがあるので、その中から自分の希望や予算などに合ったものがあることを確かめるのが大切です。
「実績」は、興信所によっては、ホームページなどで実績数や調査実例などが掲載されている場合があります。また、他にも「人探しが得意です」「素行調査の実績があります」など、依頼できる調査の種類を掲載していることもあります。ホームページの中に、「結婚前調査」という項目がきちんと記載されていることもポイントです。
「場所」に関しては、興信所と契約しても、興信所に調査を依頼していることをなかなか周囲に知られたくないこともあるでしょう。周囲に調査依頼が感づかれないためにも、あまりにも自宅や会社の近隣ではなく、会社の沿線上など、近隣ではないが通いやすい場所にすると便利です。
興信所でに問い合わせてみる
多くの興信所では無料相談をすることができます。電話だけでなく、メールやオンラインで匿名で24時間365日相談できるところもあります。電話などで応対してくれたスタッフの対応の様子などでも興信所が自分に合っているのかをある程度知ることができます。また、無料相談後、実際に契約や調査を依頼することになった場合、迅速に対応してくれるのかも聞くようにしましょう。
興信所と面談をして契約後、調査を開始する
無料相談後に興信所と実際に契約すると、調査が始まります。契約の際に料金表を渡してくれる興信所もあるので、その料金表で料金の内訳を知ることができます。もし、もっとカメラを増やしてほしい、調査期間はもっと短くてもいい、など要望があれば、その要望を興信所に伝えるようにしましょう。また、延長料金やオプションの追加料金なども確認しておくと安心です。
興信所では、
- 聞き込み
- 尾行
- 張り込み
などで結婚前調査をします。
「聞き込み」は、調査対象者の周囲の人物に調査対象者について聞き、情報を得ることです。その際、調査対象者がお店の従業員なら、調査員は客になりすましてそのお店に入り、他の店員などに調査対象者の情報を聞くようにします。また、調査対象者が企業に務めている場合は、調査員はヘッドハンティングのフリをして調査対象者の同僚などに調査対象者のことを聞いて情報を得ます。
このように、条件に合った人物になりすますことで、調査対象者の周囲から情報を得るのです。
「尾行」は調査対象者の跡を付けることで、調査対象者の行動パターンや移動経路、一緒にいた人物などを知ります。尾行する際は定期的に調査員が入れ替わることで調査対象者に尾行が感づかれないようにします。また、人混みでも調査対象者を見失わないように複数人の調査員で尾行をしたり、調査対象者が急にタクシーなどに乗っても対応できるよう、バイクや車などもあらかじめ用意して尾行をします。
「張り込み」は、調査対象者がいる場所や、これから来そうな場所などに調査員が待機し、調査対象者の行動や滞在時間、一緒にいる人物、などを調査します。尾行の時と同様、定期的に調査員が入れ替わることで、調査対象者からはもちろん、周囲の人からも張り込みが感づかれないようにします。車の中で張り込みをすることもありますが、長時間の張り込みでも感づかれないよう、工事車両を使い、調査員も作業着を着ることで、さらにバレにくいようにすることもあります。
尾行も張り込みも、夜間や雨天時、遠方からでもはっきり調査対象者や建物の名称などが分かるように専用の機材を使うことで、調査内容の証拠とすることができます。調査対象者が浮気相手とホテルで密会している場合でも、遠くから建物の名称や調査対象者の顔、浮気相手の顔をはっきり撮影することで、浮気の証拠としたり、訴訟などになった際は裁判で有効となるような証拠とすることができます。
報告書を受け取る
結婚前調査の結果、交際相手が浮気や不倫などをしていた場合、交際相手に慰謝料などを請求できることがあります。その場合、訴訟でも有効となる報告書が必要となります。興信所の中には弁護士がいる興信所もあり、もし訴訟になっても調査員から弁護士に報告内容などの情報がきちんと伝わるので、スムーズに訴訟の準備をすることができます。
また、もし調査で、「婚約者の不倫が発覚したが、関係を修復したい」などといった場合、興信所によってはカウンセラーがいるところもあり、婚約者との関係修復などの相談ができる場合もあります。弁護士の時と同様に、調査の結果などは全て調査員からカウンセラーに伝わるので、スムーズに相談ができますし、調査後に改めてカウンセラーを探す必要もありません。
興信所に依頼することが難しいケースや注意点
結婚前調査では多くの項目について調査することができますが、
- 調査が差別目的(国籍調査、部落問題など)
- 相手のプライバシーに関わる(盗撮、盗聴など)
などの場合は調査することが難しい場合が多いです。
婚約者やその親族が帰化したのか、部落出身か、などを調査する行為は「個人情報保護法」や「部落差別事象に係る調査等の規制等に関する条例」などに抵触する恐れがあります。
また、婚約者やその親族について知るために、調査対象者の住居や自宅の敷地内に無断で盗撮カメラや盗聴器を設置すると「住居侵入罪」に、調査対象者の車などの一部を分解して無断で盗撮カメラや盗聴器を設置すると「器物損壊罪」に問われる恐れがあります。
他にも、あまりに頻繁に尾行をしたりなどすると「ストーカー規制法」に抵触する可能性もあります。
興信所は探偵業法という法律の元で調査を行います。合法の範囲で調査を行なう必要があるため、違法行為になる調査は行なうことができません。もし興信所がこれらの違法な調査をした場合、調査依頼者も罪に問われる恐れがあるので注意が必要です。
また、調査中に、「急に交際相手に出張が入ってあやしいから今日調査をしてほしい」「交際相手だけでなく、その両親も調査してほしい」など急に興信所に調査の依頼をしたり、調査内容の変更をしたりするケースもあると思います。そのような場合でも効率よく調査をするために、必要時はいつでも興信所に連絡を取るようにしておくのがおすすめです。
過去の調査事例を紹介
結婚前調査に関して、アステル探偵事務所も今までに多くのご依頼を受け、ご依頼者様の悩みや不安を解決してきました。過去に実際に行なった調査の実例をご紹介します。
▪︎依頼者 : 女性(36歳)
▪︎依頼内容
婚約中の彼氏の帰宅がここ数ヶ月遅くなった。残業が続いているという理由だったが、行ったことのない飲食店や駐車場のレシートなどを見つけ不安になり相談。
▪︎調査結果
事前に依頼者より、浮気の可能性があるLINEのやりとりを確認したという情報があったため、日程を絞り調査。
7:03 自宅より対象者(彼氏)が出てきたことを確認し調査開始。最寄駅より電車移動を追尾。
8:34 対象者の出社確認が取れたため、一旦調査解除
16:43 対象者の勤務先にて張り込み開始
17:38 退勤確認後、タクシーにて移動。
18:11 女性と合流し、ラブホテルへ入店。
21:24 退店し、女性と別れ最寄駅より電車で移動。
21:59 帰宅を確認したため、調査解除。
▪︎調査後
調査後に依頼者に提出した調査報告書をもって対象者と話をしたとのこと。浮気相手とは1年ほど前から関係が続いていたが、今後二度と連絡をしないとの約束のもと復縁したとのご連絡をいただきました。
アステル探偵事務所は日本一の実績を持つ調査会社とパートナーシップを組んでおります。東京・大阪だけではなく全国に渡る調査力によって依頼者様のご要望にお応えしていきます。結婚前調査はスピードが大切です。無料相談も承っておりますので、ぜひご連絡ください。
まとめ
結婚は大きな決断です。その結婚を失敗させないよう、事前に不安や心配事を解決しておくことは、充実した結婚生活を送るのに大切です。結婚前調査は自分の交際相手だけでなく、両親がこどもの交際相手やその家族に対して調査を依頼することもできます。この記事をきっかけに結婚準備の一つとして、まずは無料相談をご検討なさってはいかがでしょうか。