「街中で出会って一目惚れした」「以前お世話になった人の名前」など、名前がわからない状態でも自分で人探しをすることはできます。ただし、一歩間違えれば違法行為になるなどの危険が伴います。その点、探偵社に依頼すると合法の範囲・最適な手段で調査ができるなどのメリットがあります。
では、電車で見るだけだった初恋の人、事故に遭った時に助けてくれた通行人の方など、名前がわからなくても会いたい人がいる場合、どのように探すのがいいでしょうか。
今回は、名前がわからない状態でも自分で人探しをする方法や、探偵社に依頼する流れなどをご紹介します。
相手の名前がわからない時に人探しを行う方法とは
相手の名前がわからない時に自分で人探しを行なうには、以下のような方法があります。
- SNSのフォロワーなどから情報を集める
- 聞き込みをする
- ネットの掲示板を使う
などです。
SNSのフォロワーなどから情報を集める
SNSで検索する場合に必要な項目としては、調査対象者の
・身体的特徴
・性別
・あなたとの関係
・会った場所
・ニックネーム
などがあります。これらの情報をSNSに記載することで24時間いつでも人探しができます。
Facebook(フェイスブック)
・公開範囲を「一般」にすると情報を集めやすくなる
・学校や勤務先名、出身地などを検索、記載して情報を集められる
・趣味などの「グループ」に調査対象者が入っていた場合、その中の他のメンバーから情報を募ることができる
・自分のプロフィールを登録すると、友達かも知れないユーザーを自動で教えてくれる
Twitter(ツイッター)
・「#この人探してます」「#拡散希望」などを付けることで広範囲で探すことができる
・写真や動画を投稿しやすい
・相手の位置情報がONになっていれば、相手がツイートした場所が分かる
・ダイレクトメールを活用できる
Instagram(インスタグラム)
・ニックネームやタグから検索できる
・共通の知人から情報を集められる
・写真を簡単に投稿できる
聞き込みをする
調査対象者が、以前お店の常連だった、などの場合は、そのお店の店員や他の常連などに聞き込みをすることで情報を得られる確率が高くなります。
また、一緒に行っていた友人が実は名前など調査対象者の情報を持っていることもあります。調査対象者のことを見た可能性がある人に聞き込みをすることも有効です。
ネットの掲示板を使う
インターネット上の掲示板には、以下のようなものがあり、その掲示板で調査ができます。
SNSは使っていなくてもネットは利用している、という人もいますし、謝礼金を設定することで多くの情報が得られる場合もあります。
尋ね人(たずねびと) | ・「地域」や「キーワード」で検索できる ・謝礼金を設定できる ・寄せられた情報は、依頼主だけが閲覧できる ・匿名で情報を提供できる |
MPS掲示板 | ・電話や面接で人探しの相談ができる ・顔写真付きの行方不明者リストを公開している ・解決したものは閉鎖される |
探偵ちゃん | ・人探しの情報を掲載する以外にも、人探しの方法などの悩みを掲載し、一般の方からアドバイスをもらえる |
いまどこ? | ・自分の情報を登録して、相手に見つけてもらうこともできる ・サイト内で思い出や、調査対象者へのメッセージを掲載できる |
ゆびとま | ・出身校から同級生や先輩、後輩、先生を探せる |
平成尋ね人 | ・個人だけでなく、企業が探している人についても掲載できる 人探し・尋ね人 ・相談者に暴力的だったり、侮辱的だったりするコメントは削除される |
自分で人探しを行う際の注意点
自分で人探しをする場合、幾つか注意点もあります。
- 探していることが感づかれる可能性がある
- 違法行為になる可能性がある
- 膨大な時間や労力がかかる場合がある
などです。
具体的に説明します。
探していることが感づかれる可能性がある
お店に一緒に通っていた知人などに聞き込みをする場合、自分が相手を探していることが調査対象者本人に知られてしまう恐れがあります。
もし調査対象者が調査依頼者に会いたければ、喜んで会ってくれるかも知れませんが、調査依頼者のことを全く知らない、という場合は、ストーカーと間違われて警察に相談されてしまったり、調査依頼者に恐怖心を抱いてしまうこともあります。
違法行為になる可能性がある
SNSやインターネットで人探しをすると、調査対象者の個人情報を公開することになります。無事に調査対象者が見つかった場合、それらの投稿を削除できることもありますが、インターネットの掲示板の中には、運営会社に連絡しないと投稿記事を削除できないものがあります。また、SNSなどでは自分では投稿記事を削除できても、その記事の閲覧者がその投稿内容を保存している可能性もあります。
また、調査対象者の許可なく個人情報を公開しているので、「プライバシー保護法」に抵触したり、個人情報を記載したことにより、調査対象者がストーカーなどの犯罪行為に巻き込まれたりする可能性もあります。
さらに、調査対象者が調査依頼者に会いたくないのに無理矢理会おうとすると「迷惑防止条例」や「ストーカー規制法」の違法行為になることもあります。
膨大な時間や労力がかかる場合がある
ほとんどの人が人探しの経験がないと思います。そのような場合、ノウハウが分からず、効率よく人探しができない場合があります。
SNSやインターネットで人探しをすると多くの情報を得られることもありますが、それらの情報の中には虚偽のものが含まれている場合もあります。得られた情報一つ一つを確認するのは、時間もかかりますし、お金や体力なども使う場合もあります。
また、たとえ家族や友人、職場の人などに協力してもらったとしても、家事や育児、仕事などをしながら情報一つずつ精査するのは困難ですし、ほとんど不可能です。
探偵社や興信所はどうやって調査をする?
名前がわからない人を自力で調べて探すのは大変なことがお分かりいただけたと思いますが、それでは、探偵社や興信所はどうやって調査をしているのでしょうか。探偵社や興信所に依頼して契約し、調査が完了するまでの流れを見てみましょう。
・依頼者からの情報を細かくヒアリングする
・探す理由を元に調査方法を提案する
・聞き込みや張り込みをする
基本的には上記のような流れになります。一つひとつ見ていきましょう。
依頼者から情報を細かくヒアリングする
多くの探偵社や興信所といった探偵は、人探しの調査を通常サービスとして提供していますが、契約後、まずは「依頼者から情報を細かくヒアリング」します。
調査依頼者の記憶は、時間が経つほど薄れてしまい、知っている情報や出来事を勘違いしている場合もあります。また、名前がわからない場合、調査対象者の勤務先や身体的特徴など、情報が少しでも多く必要になります。調査依頼者が特に重要ではないと思った情報でも、探偵にとっては重要な情報になることもあります。そのため、まずは調査依頼者から細かく情報を可能な限り収集します。
探す理由を元に調査方法を提案する
次に、「探す理由を元に調査方法」を提案します。
良い探偵は、必ず調査前に探す目的をヒアリングします。名前がわからない人を探している場合、「ストーカー行為」や「その他の犯罪」を目的としないことが分かれば、実際の調査方法を提案します。
聞き込みや張り込みをする
そして、たとえば以前事故に遭った時に助けてもらった見ず知らずの人にお礼を言いたい、といった場合は、事故現場周辺で「聞き込みや張り込み」をしますし、昔よく通っていたお店のスタッフにまた会いたいのに行方がわからない、といった場合は、そのお店の他のスタッフに聞き込みをしたりします。
探している人の居場所がわかり、行動エリアが特定できれば、その範囲で聞き込みや張り込みをして調査をすることもあります。調査対象者の顔写真があれば、その写真を使って、調査対象者を探します。以前通っていたお店の常連に会いたい、という場合は、そのお店だけでなく、周辺のお店などにも聞き込みをしたり、最寄りの駅に張り込みをしたりしながら調査を行ないます。
探偵は様々な調査方法を熟知しており、調査依頼者の目的に応じた調査方法で人探しを行います。こうして対象者を特定したのちは証拠の写真などを撮り、報告書にまとめて依頼者に報告します。
探偵に依頼するメリット
では、そもそも探偵に人探しの調査を依頼するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
- 自分の時間と労力がかからない
- 相手に感づかれる可能性が低い
- 報告書の写真や動画で確認できる
- アフターフォローがある
などのメリットがあります。順番に説明していきます。
自分の時間と労力がかからない
まずは、「自分の時間と労力がかからない」というメリットについて解説します。先述したように、自分で人探しをすると、時間も労力も非常に掛かる場合があります。人探しにはなんと言ってもスピードが大切です。いくらSNSなどで調査対象者の情報を得られても、会社を何日も急に休んで遠方まで調査対象者を探しに行くのは難しいでしょう。そもそもそれらの情報が誤りであった場合、何度も遠出をして調査するのは、精神面や金銭面でも負担になります。
しかし、探偵に依頼すれば、探偵が調査依頼者の代わりに調査を行えます。以前住んでいた場所でお世話になった人にお礼を言いたい、という場合も、調査員が必要に応じて泊まり込みをしながら現地で調査を行なえます。もちろん、それらの調査の間も調査依頼者は家事や育児、仕事などの日常生活を送ることができます。
相手に感づかれる可能性が低い
名前を知らない間柄、という場合、調査対象者は依頼者の存在を知らない可能性も高いです。このような場合、調査対象者に調査の存在が感づかれると恐怖を感じさせてしまう場合もありますが、探偵はプロとして、相手に気づかれないように調査を行なうことができます。
もし調査対象者が見つかっても、調査対象者が調査依頼者のことを知らない、ということが分かれば、顔写真などが付いた報告書を調査依頼者に渡すにとどめ、実際に会ってトラブルになったりしないように配慮します。
報告書の写真や動画で確認できる
調査対象者が見つかった場合、調査対象者が調査依頼者に会いたいかどうかに関わらず、調査依頼者の写真や動画を報告書と共に調査依頼者に渡します。調査対象者が自分に会いたくない場合、強引に会ったりするとストーカー規制法に抵触する危険もありますが、報告書のみでならそれらの違法行為にはならないので、安心です。
また、一目惚れした人に会いたい場合、調査対象者が交際相手といるところを目の当たりにすると精神的ショックを受けることもありますが、探偵が調査をするので、実際の様子を直接見ることはなく精神的苦痛を和らげられることもあります。
アフターフォローがある
「名前は忘れたけれど、お金を貸した人に会いたい」「名前はわからないけれどお店で暴力をふるってしまった人に謝りたい」などの悩みを抱えている人もいるでしょう。
多くの探偵社には、弁護士やカウンセラーがいて、必要時には訴訟の準備をしたり、関係修復の手伝いをしたりしてくれます。そのため、調査後に改めて弁護士やカウンセラーを探す必要はありません。また、探偵から情報を全て伝えてもらえるため、相談もスムーズに行なえます。
人探しの具体的な事例
名前がわからない人探しは情報が少なく、時間も労力もかかるため、実績豊富な探偵社でなければ失敗する可能性が高くなります。
ここでは、実勢豊富な探偵社によって、無事、対象者を見つけることに成功した事例を2つ紹介します。
▪︎依頼内容
10年ほど前、出会い系で知り合った女性と、しばらく交際しました。彼女はとても僕に、優しく、結婚を前提に交際していましたが、突然、彼女は僕の前から消えてしまいました。よくよく調べてみると彼女が私に教えていた名前や住所などはすべて嘘だとわかりました。今さらヨリを戻したいわけではないですが、どうして彼女が私に嘘をついたのか知りたくて、今回調査を依頼しました。
▪︎調査内容
名前のわからない昔の交際相手を探す調査を行った結果、およそ1ヵ月で現住所を特定。対象者の女性は当時すでに結婚していたことが判明。依頼者にはその事実も含めて、すべて報告しました。
▪︎依頼内容
職場近くにあるカフェで、たまたま見かけた女性店員のことを好きになってしまいました。相手も私のことを気にかけてくれているようだったので、今度会ったときに気持ちを伝えようと思っていた矢先、突然カフェが閉店してしまいました。カフェのオーナーは故郷に帰ったらしく、彼女の消息を知るすべがなく、もやもやした気持ちをなんとかなんとか解決したくて、今回調査を依頼しました。
▪︎調査内容
名前のわからない女性を探す調査を行った結果、およそ2週間で現住所を特定。対象者の女性は大学生であり、現在は居酒屋でアルバイトをしていることが判明しました。
まとめ
人探しはスピードが大切です。悩んでいる間にも時は流れ、情報がどんどん古くなって調査が難しくなってしまう場合もあります。探偵なら、最適な方法で人探しをすることができます。まずはご相談だけでも探偵社にご連絡ください。