自分で人探しをする方法は色々ありますが、写真だけを使って探すこともできるのでしょうか。この記事では
- 写真だけを使って自分で人探しをする方法
- 探偵が写真から人探し調査をする方法
の2つの方法を実際の調査事例も紹介しながら、現役の探偵が解説していきます。
写真だけを使って自分で人探しをする方法
もちろんできます。例えば、対象者の写真を友人や知人に見せて様々な情報を集めるのが、最もオーソドックスな方法です。
ですが、これ以外にもインターネットの発達した現代では、写真を使ってネットでさらに細かく対象者を調べる手段があります。
・ネットで画像検索にかけてみる
・EXIF情報を調べる
SNSなどに写真を投稿し情報提供を呼びかける
Facebook・Instagram・TwitterなどのSNSでは、探している人物の名前やニックネームを入力して検索をかけることができます。その際に表示された写真を細かく確認することで、人探しの手がかりになることがあります。
なかでも、探している人の個人情報が所有している写真しかない場合は、Twitterを活用するのが一般的です。自分のSNSアカウントから対象者の写真を投稿し、写真の人物の情報提供を呼びかけるのです。
この場合、Twitterを通して写真を見た第3者に、リアルタイムで目撃情報など対象者の情報提供を呼びかけることが可能になるため、FacebookやInstagramよりも、対象者が見つかる可能性が高くなります。
また、Twitterではフォロワーだけでなく、「#拡散希望」などのハッシュタグをつけて写真を投稿することで、さらに投稿は拡散し、より多くの人へ情報提供を呼びかけることができます。
Twitterに写真を投稿することで人を探す方法は、実際によく使われている人探しの方法です。手がかりが写真しかないという場合にとても効果的です。
ネットで画像検索にかけてみる
大手検索エンジンGooglの画像検索を使用して人探しを行うこともできます。Googleの画像検索では、キーワードからネット上の画像を検索するだけでなく、持っている画像ファイルからネット上の情報を検索することができるのです。
やり方は通常のキーワード検索の画面ではなく、画像検索画面に切り替えてから、検索したいファイルを選択してアップロードするだけです。
この画像検索を行うことで写真が撮影された場所や地域を特定したり、類似の写真が投稿されているサイトを発見できる可能性があります。
PC | ①インターネットブラウザからGoogleの検索ページを開く ②右上に表示されている「画像」をクリックし画像検索に切り替える ③検索バーにある「カメラのアイコン」をクリックし「画像をアップロード」のタブを選択する ④ファイルの選択をクリックし検索したいファイルを選択する |
Android | ①Google Chromeアプリを開く ②左上に表示されている「画像」をタップし画像検索に切り替える ③右上をタップし「PC版サイト」に切り替える ④検索バーにある「カメラのアイコン」をタップし「画像をアップロード」のタブを選択する ⑤ファイルの選択をタップし検索したいファイルを選択する |
iPhone | ①SafariからGoogle検索ページを開く ②左上に表示されている「画像」をタップし画像検索に切り替える ③ツールバーから「デスクトップ用Webサイト」に切り替える ④検索バーにある「カメラのアイコン」をタップし「画像をアップロード」のタブを選択する ⑤ファイルの選択をタップし検索したいファイルを選択する |
スマホ(Android・iPhone)で画像検索を行う場合は、PCの手順に加えて、画面の表示をPC版に切り替える必要がある点は注意しましょう。
また、このやり方の前提としては、対象者が確認できる写真がデジタルデータとして保存されていることが必要なため、デジタルではなくフィルムやプリントされた写真の場合は、スマホやデジカメなどで撮影し、スマホやPCに写真をデータとして取り込む必要があります。
さらに、デジタルデータとして保存してある画像だけでなく、SNS上などに投稿されている画像もリンクを貼り付けることで、同様に画像検索が可能になります。
キーワード検索で対象者の情報となる画像データを見つけた場合は、リンクをコピーして画像検索で調べることで、同様に撮影された場所や地域の特定や、類似の写真が投稿されているサイトを発見できる可能性があります。
EXIF情報を調べる
ここで紹介するEXIF情報とは写真の付帯情報のことで、この付帯情報から撮影機材や撮影時の設定だけでなく、撮影した場所も特定できる可能性があります。
ただし、対象者の情報となる写真の元データが、PCやスマホなどに保存されている画像データであり、さらにスマホやカメラの位置情報設定を許可していることが前提となりますが、写真データの撮影場所や具体的な緯度・経度を特定することが可能です。
①EXIF情報を確認したい画像ファイルを右クリック
②「プロパティ」をクリック
③「詳細」タブを選択
・Android
①EXIF情報を確認したい写真を「Google フォト」にアップロードする
②「Google フォト」からEXIF情報を確認したい写真を選択する
③右上の「詳細表示ボタン」をタップ
①「写真アプリ」を開きEXIF情報を確認したい写真を選択する
②右上の「i」のマークをタップ
※iOS15以上のバージョンアップが必要です(位置情報を表示させるには、撮影時点で位置情報取得を許可する必要があります。)
撮影した場所がわかれば対象者の住所などを特定できる可能性もあるため、対象者の情報となる写真が画像データの場合は、必ずEXIF情報を調べておくようにしましょう。
写真だけで人探しをするその他の方法
これまでご紹介した写真だけで人探しをする方法は、対象者を自力で探すことが前提となりますが、その他の方法としては、
警察に捜査を依頼する
探偵に人探しを依頼する
これら2つの方法があります。
警察も探偵も日常の業務として人探しを行っており、人探しの経験が豊富なので、自分で探すよりも高い確率で対象者を探すことができます。
また、もし人探しの対象者が見つからない理由が、誘拐や交通事故といった事件・事故に巻き込まれている可能性があるなら緊急性が高いため、自分で調べるよりもすぐに警察に捜索願を出して探してもらいましょう。ほかにも「未成年や年配者などの弱者である」「危険物を所持していて他人に迷惑をかける可能性が高い」といったケースは、できるだけ早く警察へ依頼することをおすすめします。
逆に成人の家出や駆け落ち、お金を貸した相手の行方がわからなくなったなどの個人的な理由で自ら行方不明になったケースでは、警察は民事不介入の原則から、積極的に捜査を行う可能性は低くなります。
そのため、警察では取り合ってもらえない個人的な理由で行方不明になった対象者を探したいのであれば探偵に依頼することをおすすめします。
探偵が写真から人探し調査をする方法とは
探している人の情報が写真だけだった場合、探偵はどのように人探し調査をするのでしょうか?
基本的には
・行動エリアを中心に聞き込みをする
・張り込みをして写真や動画を撮る
・依頼者に確認して特定する
これらが一連の流れになります。
ここからは、探偵が写真から人探し調査をする方法についてご紹介します。
探偵が写真から人探し調査をする流れ
まず探偵が確認するのは、写真に写っている対象者の身体的特徴や服装です。また写真に写っている背景などから、撮影場所など対象者の行動エリアをある程度推測していきます。
行動エリアを推測したら、対象者の身体的特徴や服装を情報として、行動エリアを中心に周囲への聞き込みを行い対象者の情報を集めます。
聞き込みによって対象者の可能性のある人物の情報が集まれば、この情報を元に写真に写っている対象者と同一人物かどうかを、張り込みによって確認していきます。
この段階で対象者と接触することはありませんが、依頼者にハッキリと外見がわかるように、対象者の可能性がある人物の写真や動画を撮影し、それらを確認してもらうことで対象者を特定します。
このように探偵は一枚の写真から対象者を見つけ出します。
探偵に人探しを依頼した場合の費用
では、実際に探偵に人探しを依頼した場合には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
探偵に人探しを依頼した場合の費用は、実は探偵社ごとに料金設定が異なっていますが、だいたい10〜100万円程度が相場になります。
では、なぜこのように金額に開きがあるのでしょうか?それは探偵社に支払う料金は、調査する期間が長くなればなるほど高くなるからです。
例えば今回のように、対象者の情報が写真だけというケースの場合は、調査費用が高くなる可能性があります。なぜなら対象者の情報が少ないほど、人探しの調査に時間がかかってしまうからです。
そのため、探偵に人探しを依頼する場合は、写真以外にもできるだけ人探しの材料となる情報を集めるようにしましょう。
依頼者にとっては対象者の情報とは思えないようなことでも、探偵の調査では重要な情報となる可能性もあります。
たとえば
などです。
ですから、これから人探しの相談を検討しようとしている方は、相談する前にこのような情報をまとめた上で相談しましょう。そうすれば少しでも費用を抑えることができるので、相談前に一度情報を整理することをおすすめします。
探偵が人探しの依頼を断るケース
探偵はお金を貰って人を探すからといっても、どんな人探しの依頼でも受けるというわけではありません。
具体的には人探しの理由が
- ストーカー目的
- DVの対象者
- 反社会勢力に関わる内容
- その他犯罪に繋がる可能性のある調査
以上のケースと探偵社が判断した場合、探偵側から依頼を断る可能性が高くなります。
なぜなら上記のケースは全て犯罪行為に繋がる可能性があるからです。
依頼を受けて調査をした結果、依頼者だけでなく調査をした探偵にも刑事罰が課される可能性もありますし、依頼を受けた探偵社自体も、行政処分により営業停止処分となり、今後の業務に支障が出る可能性も高くなります。
特にストーカーやDV・盗聴などのケースは、本人が行為を自覚していない場合もあります。ですから探偵社は相談を受けた段階で、独自に犯罪行為に繋がると判断した場合、契約前に依頼を断るケースがあるという点は理解しておきましょう。
写真のみの人探し調査の実例
アステル探偵事務所では「写真のみで人探しをして欲しい」というご依頼も受付けています。
無料相談の際には、カウンセリングにて写真以外にも情報がないかをヒアリングし、相談者様から対象者に関する様々な情報を確認します。先述した通り、相談者様側は情報とは思っていなくても、探偵の調査では立派な情報になるケースも少なくありません。
そのため、写真のみの人探しでは、
- 本当に写真のみしか情報がない
- 情報が写真のみと思い込んでいる(写真以外にも情報がある)
という2つのケースがあります。
ここでは過去の調査事例から、具体的な2つのケースをご紹介します。
【依頼内容】
依頼者の経営している飲食店に3年ほど通っていた客が、突然来店しなくなった。昔ながらのお店でツケ払いをしていたが、かなり代金が溜まっていたため、回収をするために弊社に調査依頼。手掛かりは忘年会の時に写した集合写真のみ。
常連の方に話を聞いたところ、誰も連絡先を知らず、おそらく偽名で通っていたのではとの情報。対象者が店内でよく話していたエリアの情報を集めると、生活エリアが絞れたため、近辺にて聞き込み調査。よく訪れる喫茶店を特定することができ、張り込み。3日目に対象者が現れたため、退店後自宅を特定。
【依頼内容】
疎遠になっていた親戚のいとこを探して欲しいとのご依頼。写真はあるが対象者は結婚して名前が変わっている可能性が高く居場所が分からない。親族が他界したため連絡を取りたいが、連絡の取れる身内がほぼいないため住所などを知ることができない。
相談当初の情報は10年ほど前の写真のみだったが、細かくヒアリングすると対象者が以前住んでいた地域や、以前付き合っていた男性が同じ地域だった可能性、相手の職種など様々な情報が判明。ネット、SNSなどを調査したところ、対象者の夫と思われる男性を数名確認。依頼者に事情を説明し、問い合わていただくと、対象者の夫である方を確認。
アステル探偵事務所では、累計14,000件以上の実績をもつ調査会社との強力なパートナーシップを結んでおり、人探し調査においても多数の実績があります。
相談者様からの情報を元に調査員が日本全国どこでも的確に調査し、捜索者の情報取得に努めております。
無料でご相談を承っておりますので、手がかりが写真だけと思っている方も、有効な情報を引き出す手助けをさせていただきますので、諦めずにぜひ無料相談をご利用ください。
まとめ
今回は写真だけで人探しをする方法についてご紹介しました。
探偵社や興信所は人を探すスキルやノウハウに長けていますが、確実に対象者が見つかるというわけではありません。探偵に依頼を検討している人に押さえてもらいたいポイントとしては、やはり事前に対象者の情報は自分で調査可能な限り調べておくことです。自分では対象者の情報と思っていない些細な情報でも、探偵にとっては必要な情報であるケースは決して少なくありません。
また、依頼前のカウンセリングで、このような情報を的確に引き出し調査に役立てる事も、探偵にとって必要なスキルの1つです。情報を多く引き出せれば調査をスムーズに行うことができますし、依頼する側も調査期間が短くなり、費用を抑えられます。
このように双方にとってメリットの多い事前の情報収集は、ぜひしっかりと行ってから調査依頼をしましょう。