結婚前調査とは、婚約者が本当に信用できる人物かどうかを調べるために探偵や興信所が行う身辺調査の一種で、最近は特に増えている依頼の一つです。
依頼者は、婚約者の過去や現在の素行が気になる結婚する当人の場合もあれば、息子や娘の婚約者のことをよく知らない両親が当人の代わりに依頼するケースもあります。
いずれにせよ、お金を払って婚約者について調べるのが結婚前調査ですが、では、探偵に結婚前調査を依頼すると、どれくらいの費用がかかるのでしょうか?
この記事では、探偵に結婚前調査を依頼した際にかかる料金の相場や料金の内訳、少しでも費用を抑える方法など、過去の調査事例を交えながら紹介します。
結婚前調査を探偵に依頼した際の料金の相場は?
結婚を決めた婚約者の様々な情報を知ることができる結婚前調査ですが、調査の依頼を検討する際に気になるのが「調査にどれ位の料金がかかるのか?」ということではないでしょうか。
一般的に結婚前調査にかかる料金の相場は30〜80万円程ですが、結論から言うと調査費用は、調査する項目の数、そして依頼する探偵事務所の方針や料金プランによっても大きく異なります。
特に調査する項目の数が多くなればなるほど調査時間がかかるため料金は高くなり、調査する項目の数が少なく調査時間が短いほど調査費用を抑えることができます。
結婚前調査にかかる料金の内訳
・調査員の人件費
・車両費
・機材費
・調査の際にかかった実費経費
「基本料金」とは調査そのものを依頼する際に発生する手数料のことです。基本料金の設定は探偵社によって大きく異なる場合が多いですが、たとえば自動車車検の「点検費用」をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
次に「調査員の人件費」ですが、これは実際に調査を行う探偵にかかる費用になり、調査員の人数×調査時間によって算出されます。
「車両費」は調査の際に使う車両の費用やガソリン代のことです。実際の調査では目的地までの移動手段や、張り込みの際の待機場所として車が使われることが多いため、車両費を別途計算する探偵社がほとんどです。
そして「機材費」とは実際の調査で使われる機材にかかる費用のことです。調査の際には写真や動画で事実を証拠として収めるために、ビデオやカメラなどの撮影機器を使用しますが、機材の種類や量に応じてこの金額は変わってきます。
最後に「調査の際にかかった実費経費」ですが、これは車両費以外に電車などを使った場合に発生する移動費や、駐車料金、張り込みなどで敷地を借りた際の利用費などで、実費経費として費用を請求されます。
結婚前調査の費用を抑える方法
結婚前調査の費用を抑えるために、具体的には依頼前の段階で
- 知りたい情報を明確にしておく
- 無料相談の際に詳しく情報を伝える
- 長時間の調査であればパック料金を設定している調査会社を選ぶ
などの工夫をすることが可能です。
それでは一つずつ見ていきましょう!
調査で知りたい情報を明確に
探偵社に結婚前調査を依頼する際は、調査によって知りたい情報を具体的に伝えましょう。
たとえば「婚約者の日常を調べて欲しい」と依頼してしまうと「婚約者の全て」を調べることになる上、調査内容が漠然としているため調査に時間がかかってしまいます。
しかし、「婚約者の職業を調べて欲しい」「婚約者が浮気しているかどうかを調べて欲しい」など、調べる項目を限定すると調査する内容が明確になり、調査時間の削減にもつながります。
また「いつ仕事に出かけるのか」「〇月〇日に浮気している可能性が高い」など、具体的な信頼できる情報を事前に探偵社へ伝えておけば、さらに調査する項目を細かく絞ることができるため、調査期間を短縮したり、費用を抑えたりできるでしょう。
無料相談で詳しく情報を伝えることが重要!!
探偵社に結婚前調査を依頼する場合、事前に電話やメールなどを使った無料相談を行い、調査する内容をある程度伝えておくのが一般的です。
この無料相談の段階で、調査したい婚約者の情報をなるべく細かく探偵社に伝えることができれば、結果的に調査に必要な情報を多く提供することになるため、調査時間の短縮、さらには費用を抑えることにつながります。
また、婚約者の個人情報や、普段何をしているかなど、どのような些細な情報でも探偵の調査に役立つ可能性があるため、調査の手がかりになりそうな情報に関しては、無料相談を受ける前にメモなどにまとめておくと、スムーズに伝えることができるでしょう。
パック料金を設定している探偵社を選ぶ
多くの探偵社では依頼者の負担を少しでも軽減するために、パック料金などお得な料金メニューを用意しています。そのため、調査費用を抑えたいなら、パック料金を用意している探偵社を選ぶことをおすすめします。
パック料金では、調査員が多く時間がかかるほど調査員1人の時間単価が下がるため、料金を安く抑えられるのですが、指定した時間分の料金を必ず支払う必要があるというデメリットもあります。
具体的なパック料金の金額は探偵社によって異なりますが、無料相談時に調査にどの位の時間がかかるのかを確認し、長引くようであればパック料金を上手く活用することで、調査にかかる人件費を抑えることができるでしょう。
以上、ここでご紹介した3つが調査費用を抑える具体的な方法です。
まとめると依頼前に「調べたい内容」を絞り、「調べる相手の情報」を細かく伝え、調査時間に応じて「パック料金などを活用」することが、具体的な調査料金を抑える方法となります。
結婚前調査で知ることができる内容
・現在の職業や年収
・勤め先の会社
・過去の結婚歴(離婚歴や子供の有無)
・家族構成(両親との関係性)
・保有資産(持ち家or賃貸、所有している車)
・借金の有無
・異性関係(浮気や不倫)
・健康面(現在病気などで通院しているかどうか)
・交友関係(反社会勢力との繋がり)
行動調査や聞き込みなどから、婚約者のこれらの情報を調べることができます。
このような情報を依頼者が知ることで結婚前に事実の確認や改善を求めることもできますが、話し合いがこじれた場合は縁談が破談になる可能性もあります。
しかし、結婚してから婚約者のマイナス面を知るよりも、あらかじめ知った上で結婚した方が大きな問題にならず、その後の結婚生活を幸せに過ごせるでしょう。そのため、婚約者の過去や現在の素行に不安があるのであれば、やはり探偵に結婚前調査を依頼することをおすすめします。
また、ここで挙げた情報はあくまでも一例です。もし結婚前に婚約者について調べてほしいことがあれば、その情報を結婚前調査で調べることができるのか、無料相談の段階で探偵社に確認するようにしましょう。
過去の事例を紹介
結婚前調査は、結婚する本人が行うケースが多いと思いがちですが、実は本人以外に両親が婚約者の情報を知るために、調査を依頼するケースも少なくありません。
今回の事例も、婚約者の相手を調べるために地方在住の両親が、探偵に結婚前調査を依頼したケースになります。
▪︎依頼者 : 男性(58歳)
▪︎依頼内容
東北に住んでおり、大阪で仕事をしている娘から突然結婚をするとの連絡があった。
一人娘ということもあり、大手企業に勤務しているという結婚相手の勤務確認や素行を確認するため調査依頼。
▪︎調査内容
17:32 娘様からの情報をもとに、対象者(彼氏の)勤務先から尾行開始。事前情報の勤務先と同じ。
19:39 対象者(彼氏)はそのまま自宅と思われるマンションに帰宅。
23:34 マンションからの出入りも見られず、部屋の電気が消えたため調査解除。〈2日目〉
7:30 対象者(結婚相手)自宅マンションと思われるエントランスにて外出確認(バス〜電車)
8:48 昨日と同じ勤務先に出勤確認し、調査を一旦解除。
17:59 同社より退勤確認。
19:30 対象者(彼氏)はそのまま自宅と思われるマンションに帰宅。
23:46 マンションからの出入りも見られず、部屋の電気が消えたため調査解除。〈3日目〉
10:32 対象者が自宅マンションより外出。
11:19 スポーツ施設にて到着を確認。依頼者情報通り、対象者の趣味であるフットサルのコートにて確認。
14:02 同エリアを退出。タクシーにて移動のため追尾。
14:32 依頼者の娘様と合流し、商業施設にて買い物。
15:03 依頼者の指示にて調査解除。
▪︎調査後
依頼者も結婚相手のことが確認でき、安心されたとのご連絡をいただきました。
▪︎依頼内容
結婚相談所で知り合った相手と結婚を考えているが、自分がバツイチで1人子供がいるという事もあり、子供の将来のためにも相手の素性をきちんと知ってから再婚したいため、日常の行動を調査してほしい。
彼氏(対象者)が仕事が休みという日になかなか連絡が取れないという依頼者からの情報があり、休日と思われる日に絞り調査を開始。〈1日目〉
10:00 調査開始。
11:21 対象者が自宅マンションから徒歩で外出。
11:32 最寄駅より電車での移動を追尾。
12:11 依頼者とは別の女性と合流し、徒歩にてラブホテルへの入店を確認。
15:19 退店。
15:20 徒歩で移動し、飲食店に入店
16:10 退店。
16:17徒歩で浮気相手宅と思われるマンションに入る。
20:23 対象者がマンションからの出を確認。
21:16 対象者が帰宅したことを確認。▪︎調査後
依頼者より、報告書をもとに今一度考え直したいという連絡あり。
上記の事例のように、結婚前調査を行うことで、結婚後のトラブルを未然に防ぐことのできるケースもあります。
アステル探偵事務所では、累計14,000件以上の実績をもつ調査会社とのパートナーシップを結んでおり、プロの調査員が婚約者の気になる情報を調査いたします。
また、料金に関しても、お得な料金プランを設定可能で、依頼者様の状況や予算に応じて、最適なお見積りを提供させていただきます。まずは無料相談・事前の見積りをぜひご利用ください。
まとめ
結婚前に婚約者の情報を知りたいと思った場合、自分で調べるよりも探偵に結婚前調査を依頼することをおすすめします。なぜなら結婚前調査を実施するには聞き込み・張り込み・尾行といった、実地作業を伴う場合が多いからです。
また、探偵に依頼することで、自分で調査をすると発生する実地作業を行う時間的な手間も省くことができます。この記事で紹介した3つのポイントをしっかり押さえておけば、探偵が調査をスムーズに行うことが可能になり、調査料金を抑えることもできます。
依頼前に「調べたい内容」を絞り、「調べる相手の情報」を細かく伝え、調査時間に応じて「パック料金などを活用」することが、調査料金を抑える3つの重要なポイントです。
調査料金を少しでも抑えたい方は、この3つのポイントを今一度しっかりと押さえておきましょう。